こんな本を読みました。
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2009年09月13日 (日) 15:02 | 編集
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佐藤可士和の超整理術
2008年01月25日 (金) 22:24 | 編集
佐藤可士和の超整理術佐藤可士和の超整理術
(2007/09/15)
佐藤 可士和

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 「佐藤可士和の超整理術」(佐藤可士和/日本経済新聞出版社)読了。

 著者の佐藤可士和氏ですが、最近TVでの露出が多いので、ご存知の方も多いでしょう、有名なアートディレクターです。
 ワシもTVを見てその存在を知ったくちで、そうでなければ読まなかったかもしれません。

 SMAP、極生、ユニクロ、国立新美術館などの具体的な仕事を見れば、「ああ、これの人」と誰でも分かるでしょう。
 本書は具体的に、この仕事の時はこうだったという例を引きつつ、「整理」というキーワードで書かれた、仕事術の本です。
 ご本人の言葉によれば、

 「整理と問題解決は、同じベクトルでつながっている」(p.216)

 ということになります。

 佐藤さんによれば、自分はドクター、クライアントは患者なのだという。
 患者を問診して、問題点を洗い出し、病状の原因と回復に向けての方向性を探ってゆくのだそうです。
 ですから、アートディレクションは自己表現が原動力ではない、と言い切ります。
 答えはいつも、自分ではなく相手の中にあるのだと。

 整理して新しい視点を見つけるということは、それまで見えなかったものが見えてきて、視界がクリアになるということ。新鮮な気分になったり、インパクトを与える切り口が見つかったり、人を感動させるポイントが把握できたり……ポジティブな発見がたくさんあります。つまり、視点を見つけたその時点で、アイデアの糸口になっているはずなのです。(p.216)


 整理には三段階のレベル、「空間の整理」、「情報の整理」、「思考の整理」があり、進むにつれ難易度も上がってゆきます。
 単に整理整頓というだけでなく、目の前の材料を、いろいろなキーワードで優先順位を変えながら、ソートしてみるというテクニックなど、応用がききそうです。
 話が具体的なので分かりやすく、いろいろと学ぶべきところが多かったです。


コトの本質
2007年03月26日 (月) 22:48 | 編集
コトの本質 コトの本質
松井 孝典 (2006/11/29)
講談社

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 「コトの本質」(松井孝典/講談社)読了。

 著者の松井孝典さんは知る人ぞ知る、東大の教授。
 海の誕生を解明した一連の「水惑星の理論」で世界的に有名な人です。

 「まえがき」によると、松井氏に対するインタビューをまとめたものだそうです。
 インタビュアーは中学、高校を同級生として過ごした人物で、年をとるに従い開いていく差に、

 なぜ、自分の人生はこのようなもので、松井君の人生はあのようなものなのか? なぜだ? どこがどう違っていたのか? どうしたって、この悩ましい疑問が頭をもたげてきます。(p.3)

 というわけで、「いったい彼の人生には何が起こっていたのかを知ろうと思いたち、インタビューを申し込みました。」ということなのです。

 松井氏の生い立ちや、その時々でどのように物を見、考えて来たのかが語られます。
 ものの見方や考え方、「水惑星の理論」のアイデアを思いつくまでのいきさつなど、どこを切り取っても興味深い内容です。
 「考える」というのはどういうことなのか。
 考えることのプロフェッショナルが、真剣に、「考える」ってことの意味や方法を語っているわけです。
 とにかく、脳味噌の駆動の仕方のレベルが桁外れです。
 単に普通より頭がよいってこともあるのでしょうが、考えて考えて考え抜くというそのしつこさや徹底振りが凄い。

 ときには、何十年にもわたって、ああでもないこうでもないと考え続けます。その果てに起きる、この見えた瞬間の快感はたとえようもありません。人間は、自分の求めているものを、見るために生きているのだ。そう私は思います。(p.18)


 考えてない人にはひらめきません。ずっと考え続けているから、ひらめきというものがあるのです。何もしなくてもひらめくと思っている人がいますが、そういう人は、考えたことのない人です。(p.29)


 そして、「考える」といっても、何をどう考えるのかが問題なのです。
 受験勉強の弊害は、人から与えられた問題を解く訓練しかしていない人ばかりが育ち、そういう人は解くべき問題を自分で作れないのだという。

 秀才と呼ばれ、大学に残って学者になる人間はいっぱいいます。しかし、現在のいわゆる秀才というのは所詮、与えられた問題が解けるだけの人間です。解くべき問題がつくれない人が、多い。問題がつくれない人はエリートではありません。(p.60)


 松井氏は考えるプロだからこういうことを盛んに強調するのでしょう。
 人がつくった問題を考えても、それは考えるということには違いないのでしょうが、松井氏にとってはそれでは単に頭の体操でしかない。
 まだ誰も解いていない問題(研究テーマ)を、世界中の誰よりも早く解いて、論文を書く。
 オリジナルの研究ができない者は評価されないという、厳しい最先端の世界で生きている人の意見なのですな。

 歴史とは何かについても、私にしか考えられないことを考えたい。あるいは、人間とは何か、我々とは何かだって、まだ誰も考えたことのないような見方をしたい。文明とは何かだって、ほかの人がいまだかつて考えてなかったような文明論を考える。これが、基本的な私のスタンスです。(p.119)


・・・勉強になりました。


少し休んでました。
2006年12月30日 (土) 17:11 | 編集
王になろうとした男 王になろうとした男
ジョン ヒューストン (2006/04)
清流出版
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しゃばけ しゃばけ
畠中 恵 (2004/03)
新潮社

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スピリチュアルにハマる人、ハマらない人 スピリチュアルにハマる人、ハマらない人
香山 リカ (2006/11)
幻冬舎

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マドンナ マドンナ
奥田 英朗 (2005/12)
講談社

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 忙しいやら、疲れたやらで、更新を休んでました。
 前回の更新以来、上記の四冊を読了しました。

 「王になろうとした男」は映画監督ジョン・ヒューストンの自伝で、アメリカではだいぶ前に刊行されているものがやっと日本でも出た、というもの。
 映画制作の裏側や有名人との交流、独自の映画論などとても面白く読めました。
 ただ、分厚いので読むのに三週間以上かかっちまいました。

 「しゃばけ」は、日本ファンタジーノベル大賞優秀賞という経歴を持つ時代物です。
 妖怪とコミュニケーションできる商家の若旦那が主人公。
 この若旦那が、連続通り魔事件に巻き込まれるというお話ですな。
 主人公の若旦那、病弱ですぐに寝込んでしまうという、非常に頼りない人物なのです。
 彼の周りにはなぜかたくさんの妖怪がいて、守っていくれているのですが、それがなぜなのかというのもまたもう一つの謎としてサイドストーリーになってます。
 続編が文庫本で更に二冊出ているらしく、それも読みたいっす。

 「スピリチュアルにハマる人、ハマらない人」は精神科医・香山リカによる、最近のスピリチュアルブームの分析です。
 ブームに乗ってお金儲けをしている人達より、そのブームに乗ってしまっている現代人の心理に比重を置いて考察しています。
 物を見る角度がワシなんかとは違っていて、新鮮な指摘があちこちにあり、勉強になりました。
 全体にブームに批判的な印象が漂いますが、著者の意見をはっきりと述べている箇所はなく、怖い世の中なので、揚げ足を取られることを避けているのだろうと推察いたします。

 「マドンナ」は好きな作家の一人、奥田英朗の短編集です。
 すべて40代のサラリーマンを主人公としたもの。
 どれも独特のリアリティと人物の造形の上手さで、ぐいぐい読ませます。
 会社と家庭の二つの舞台が微妙にリンクして、社会人の生き辛さや悩みが、ユーモラスに描かれてます。
 悲惨な方向ににズルズル行ってしまいそうでいて、見事に爽やかなラストへ持って行き、「人間って、人生って、捨てたもんじゃないな」などというクサいことまで思わせてしまう手腕はさすが。これはもう奥田マジックとでも言ってしまう。 
 OLを主人公にした短編集「ガール」も合わせてお奨めです。
プロ脳
2006年07月16日 (日) 08:20 | 編集
プロ脳 プロ脳
児玉 光雄 (2006/03)
アスコム

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 「プロ脳」(児玉光雄/アスコム)読了。

 各界の一流の人間たちの名言から、その思考パターンを解説し、なおかつ、ワシらの人生のヒントというかアドバイスもくれるという、実に親切な本です。

 見開きで、右のページに有名人の言葉、左のページに著者の解説という構成で、とても見やすいです。
 名言の部分はさすがに著名人の言葉だけにどれも奥が深く、これを読んでいくだけでも、非常に充実した時間が過ごせます。
 左側で著者の書いていることは、自己啓発本的説教臭さが多々ありで、そういうところは適当に読み飛ばしとこう・・・。

 「大事なシュートを失敗しても、僕はその原因を考えたことは一度もない。なぜなら、失敗した原因をあれこれ考えると、必ずいつも否定的な結果を考えるようになってしまうからだ」
 マイケル・ジョーダン


 「試験で点数を取る秀才を何千人束ねても、一人のアインシュタインにはならない。このように、科学は、強烈な個性の発揮である」
 江崎玲於奈


 「私は発想に行き詰ると、海辺や川に釣り糸を垂れに行く。波や風や光からアイデアが釣れるからだ」
 トーマス・エジソン



 傾聴。


脳とクオリア
2004年12月18日 (土) 21:03 | 編集
脳とクオリア―なぜ脳に心が生まれるのか脳とクオリア―なぜ脳に心が生まれるのか
(1997/04/24)
茂木 健一郎

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脳とクオリア」(茂木健一郎/日経サイエンス社)読了しました。

 「クオリア」ってのは「質感」のことで、「赤の色の赤らしさ、ネコの毛のふわふわの感じ、椅子がお尻を押しつける感じ」など人間が感じる言葉では美味く表現できないような複雑で個性的な感じを指すのです。

 この本はクオリアについて書かれている軽いエッセイのようなものだと思って図書館に予約したのですが、大間違いで、とても真面目で難しい内容でした。

 ニューロンが発火するということは細胞膜を通して、外側から内側にナトリウムイオンが流れ込むということだ。私の脳の中で、なぜ、単なる物理的現象に過ぎないニューロンの発火から、このような豊かな多様性の世界が生れてくるのだろうか……。私は黒々とした深淵をのぞき込んでいるような心持になる。(p.28)



 魂とか霊魂とかを考えないで、脳味噌を自然法則に則って動く複雑な分子機械として割り切り、脳はどのようにして世界を「認識」しているのか、そして「心と脳」の関係について、現代の脳科学の一つの到達点をまとめてあります。

 今までの科学的アプローチのここがダメとかいう厳しい指摘が随所にちりばめられ、脳の研究は曲がり角に来ているというか、何か新しい世界が見え始めているような、そんな気がしてくる書き方になってます。

 脳味噌の構造がすべて解き明かされ、魂の存在などが科学的に否定される日が来るのだろうか。
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