こんな本を読みました。
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心を整える
2011年09月26日 (月) 21:52 | 編集
心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣
(2011/03/17)
長谷部誠

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 「心を整える」(長谷部誠/幻冬舎)読了。

 長谷部誠という27歳のサッカー選手が、普段何を考え、どのように行動しているのか、「心を整える」という言葉をキーワードに書かれています。

 「心を整える。」
 なんの変哲もないタイトルなのですが、僕が伝えられることはこれに尽きます。
 これといった長所もなく、華麗な経歴もない僕がここまで生き残ってこられたスキルと概念です。読んでいただいた方に、何かひとつでもヒントや気づきがあれば嬉しいです。(p.10)


 読んでいて驚くというか感動するほどの、誠実さと真面目さが全編を貫いております。

 普通人の場合、自分が何をすべきか何が正しいのか十分わかっていても、それを実際の行動に移せないというパターンが大部分でしょう。
 10のうち6くらい正しい行動を取れたら、後はズルをしてもまぁ自分を許すというのが普通人だ。

 が、長谷部の場合、正しいと分かっていることは、万難を排して実行に移すという、度を越した真面目さがすごい。
 10のうち10、100のうち100、ズル0、という生き方。

 徹底的に正しい、正しすぎるという、この「すぎる」ことを自分に課して、そして今の彼がいる。

 長谷部の考え方や生活習慣だけでなく選手、監督、審判などとのピッチの外や中でのエピソードも興味深く読ませてくれるのですが、ワシの頭の中で本書を蒸留して後に残るエッセンスはこの強烈な「真面目」さに尽きます。
 「あなたもこれをしなさい」という本ではなく「僕はこうしてます」という本だからでしょうか。

 そもそも本書のジャンル分けとして「自己啓発本」というのは正しいのだろうか。
 それを読んで、自分も真似してみようとか、実生活に何か役立てるために読む本を「自己啓発本」というのでしょうが、本書を読んでいるとどうしても内容よりも、著者である長谷部のキャラクターがどんどん立ち上がってきて、エッセイというか自伝を読んだかのような余韻が残るのでした。
 ま、これはワシ一人の読後感なので。

 具体的な中身についてちょっと触れると、考え方が論理的で、どんなことにもちゃんと理屈がついているのが、いかにも近代サッカーの選手だなあと感心してしまいます。
 例えば、遅刻がいかに良くないかという理屈では。

 遅刻というのは、まわりにとっても、自分にとっても何もプラスを生み出さない。まず、遅刻というのは相手の時間を奪うことにつながる。20人で集まるとする。そこに僕が5分遅れたら、5分×20人で100分待たせることになる。それに、「彼は遅れるから、集合時間を(あらかじめ)早く設定しよう」ということにもなりかねない。そんな駆け引きはすごく不毛だ。だから僕は遅刻をする人を信頼できない。(p.144)


 長谷部誠はもっともっと偉大な選手になるだろう。




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決定力を鍛える
2011年03月10日 (木) 22:11 | 編集
決定力を鍛える―チェス世界王者に学ぶ生き方の秘訣決定力を鍛える―チェス世界王者に学ぶ生き方の秘訣
(2007/11)
ガルリ カスパロフ

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 「決定力を鍛える―チェス世界王者に学ぶ生き方の秘訣」(ガルリ・カスパロフ/日本放送出版協会)読了。

 著者のカスパロフは1963年生まれ。
 22歳でチェス世界チャンピオンとなり、15年にわたってタイトルを保持した、史上最強といわれるチェスプレイヤーだそうです。
 IBMのスーパーコンピューター〈ディープ・ブルー〉と対戦したことでも話題となりました。
 現在はロシアで政治家に転身だそうです。

 第一部では、基本となる要素、意思決定につながる必須の能力と技術に注目する。戦略、読み、準備――そういった不可欠な要素を理解し、自分の中に見出さなくてはならない。第二部は評価と分析の段階である。必要とされるのはいかなる変化であり、それはなぜなのか? ここでは自己探求の手法と利点がわかるだろう。第三部では、以上のことを総合して能力を向上させる巧みな方法を吟味する。真理と直観はあらゆる点で人間の決断とその結果に影響をおよぼす。私たちは大局的な見地に立ち、危機に対処し、そこから学ぶ能力を開発しなければならない。(p.15-16)



 カスパロフ本人の過去の対戦の過程を分析しながら、チェスの対戦を通して培われた考え方や戦略が、いかにチェス以外の分野で応用できるかが書かれています。
 引用される戦史や警句など、非常に幅広い知識に驚かされます。
 逆に考えると、チェスで勝つためにはこれだけの教養も必要になってくるということでもあります。

「攻撃に欠かせない第一の要素は攻撃する意志だ」 サヴィエリ・タルタコワ
「今日、人はあらゆるものの値段を知っているが、いかなるものの価値も知らない」 オスカー・ワイルド
「成功したければ、失敗の確率を二倍にふやせ」 トーマス・ワトソン
「脅しはその実行より強力だ」 アーロン・ニムツォヴィチ
「必要なときが来るまで決断するな」 マーガレット・サッチャー



 ちなみに英語の原題は「How Life Imitates Chess」です。
 チェスの知識がまるでない人にもとても得るものの多い内容となってます。




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史上最強の人生戦略マニュアル
2009年03月20日 (金) 21:55 | 編集
史上最強の人生戦略マニュアル史上最強の人生戦略マニュアル
(2008/09/27)
フィリップ・マグロー

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 「史上最強の人生戦略マニュアル」(フィリップ・マグロー/きこ書房)読了。

 正しいか正しくないかではなく、うまくいっているかどうかが大切だという、現実主義が貫かれている、自己啓発の本です。

 訳者の勝間さんが「はじめに」の冒頭でこう書いています。

 この本は、私たちが自分たちの弱さを認識した上で、これらの弱さに打ち勝ち、人生をより自分で主体的に関わるための具体的な戦略を私たちに教えてくれる。しかも、自己啓発書にありがちな精神論ではなく、個別具体的なマニュアルとなっているのが特徴だ。(p.1)



 世の中には「人生の法則」とよべるようなルールがあり、そのルールを理解して戦略を立てないと、絶対に成功できないのだという。
 そういうルールを教えてもらえた人や、自分で見つけ出した人はよいのですが、そうでない人、つまりワシのような人間は、教わることが必要なのです。
 このルールを知り活用することは「技術」であり、学んで身につけるものなのだそうです。
 読んでいくと、なるほどという目から鱗の発想の転換が詰まっています。

 たいていの人は、自分に難しい問題をぶつけず、自分の本当の性格や態度を直視せず、成功するための努力を無にする肝心な問題に取り組まないことによって、自分をダマしている。(p.36)



 認知行動療法に基づいた考え方で、自分自身を徹底的に分析し、今現在どのような状態なのかを掴むと同時に、自分は本当はどうなりたいのかをはっきりと意識できるようにすること。
 はっきりと自分の本当の望みが分かっているかと問われると、実は難しいのではないでしょうか。

 自分自身にどういう質問をぶつけ、どういう風に発想を転換したらよいのか。
 その他、過去や他人との付き合い方等々。
 10個の人生の法則を学びながら、本当の望みというゴールを明確にし、それに向かってステップアップしてゆく「技術」を学びます。

 「この一言で救われます」的な魔法の言葉はないし、スピリチュアルな思考はまったくお呼びではありません。
 残酷なまでに自分と向き合うことを要求され、自分の人生がうまくいっていないと認める勇気と正直さがあって、始めて前に進めるという内容なのです。

 なんとしても解決したい問題があるとか、もっと豊かな人生を送りたいとか、ある程度切実な必要性でもない限り、まじめに読めば読むほど途中で放り出したくなるかもしれません。
 かく言うワシも、たびたびうんざりしてしまい、読了までに時間がかかりました。
 自分のダメな所、嫌な所を見つめるという作業は、できることならしたくないっつーのが人情でしょう。

 自分自身のことがわからないということは、自分の欲求や自分に必要なものがわからないということだ。自分にとって何がいちばん大切なのかわからないということである。(p.353)



 自己啓発の本は何冊か読んできましたが、本書は特に読んでよかったと思える内容でした。
 自分はこのままでいいのか、今の状態から抜け出したい、という人は是非一読をお薦めします。

フォーカス・リーディング
2008年11月20日 (木) 21:43 | 編集
フォーカス・リーディング 「1冊10分」のスピードで、10倍の効果を出す いいとこどり読書術フォーカス・リーディング 「1冊10分」のスピードで、10倍の効果を出す いいとこどり読書術
(2008/08/01)
寺田 昌嗣

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 「フォーカス・リーディング 1冊10分のスピードで、10倍の成果を出す「いいとこどり」読書術」(寺田昌嗣/PHP研究所)読了。

 読みたい本は沢山あるのですが、なにぶん読む時間があまりなく、さらに読むスピードも遅いという体たらくでありまして、速読っつーのはどういうもんなのかと興味がありました。
 で、はじめて読んでみた速読術の本です。

 本を読むときの心構え的な話が多く、具体的な目のトレーニングに関してはそれほど複雑な作業はなく、これがよかったです。
 あまり面倒くさくて時間のかかるトレーニングだと、ワシの性格では多分続ける気がと萎んでいくのが目に見えてますので。

 ただ単にスピードを上げて一冊読み切るのではなく、必要なところを見極めて熟読し、必要ないところは読み飛ばす、という、メリハリの利いた読書のテクニックが参考になりました。
 10分の下読みの後で本ちゃん読みというパターンは、とくに新書などを読む時に実践し習慣づけたいと決意しました。

 速読に関して他にもいい本があるのかもしれませんが、手っ取り早い入門書としてよくまとまっているのではないでしょうか。
 とりあえずここに書いてあることを実践すれば、いまより随分と早く読めるようになるような気にさせてくれます。

 もっとたくさん本を読みたいけど時間がない、本を読んでも頭に入ってこないという人、あるいは、速読をマスターしたいと思ったけれども挫折した経験があるという人は、ぜひこの本を踏み台にしてみてください。きっと、あなたがなぜ悩んでいるのか、どうすれば速読術をマスターできるのか、その答えが見つかるはずです。それくらい基本的で具体的なことを書いています。(p.26)

人生を変えた贈り物
2006年09月28日 (木) 22:40 | 編集
人生を変えた贈り物 あなたを「決断の人」にする11のレッスン 人生を変えた贈り物 あなたを「決断の人」にする11のレッスン
アンソニー・ロビンズ (2005/05/28)
成甲書房

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 「人生を変えた贈り物 あなたを「決断の人」にする11のレッスン」(アンソニー・ロビンズ/成甲書房)読了。

 またまた自己啓発本を読んでしまった。
 著者はそーとーに有名な人みたいです。

 この手の本には、どうしたら有意義な人生を送れるか、成功できるかっつー疑問や悩みに対する答えが載っていて、まぁどれにも同じような事が書いてあるのですが、それでも読むたびに、嗚呼なるほどと思わせられることがあります。
 しばらくすると、せっかく読んだ良いアイデアを忘れてしまうというのもあるし、プラス思考に変えてくれるはずの発想法を日々顔を出すマイナス思考で打ち消してしまっている、ということもあるようです。

 人は、同じ事を体験していても、その体験の観測の仕方というか感じ方によってまったく違った現象として心に残ってしまうものです。
 人には癖というものがあり、出来事の感じ方にもやはり癖があるようです。
 ワシなども、なにかっつーとすぐに悪い方へ悪い方へ考えてしまうのです。

 自己啓発本というのは、胡散臭かったり馬鹿馬鹿しかったりする面もありますが、いろいろと出てくる実践的なアドバイスで、自分のマイナス思考の癖を直すのにとても効果的なツールではないか、と思うのです。
 あまりのめり込みすぎるのは危ない気がするので、くだらない部分は飛ばして、参考に出来るところは素直に参考にするという距離感がよろしいのではないでしょうか。

 本書は「なるほど」の部分が多々あり、ためになりました。
 著者によれば、この本を読み、簡単なステップを実践すれば、幸福感が増し、生活レベルが高まり、人生のほとんどあらゆる分野が改善されるだろう、とのことです。
 自分の説を強化する為に、カーネル・サンダースや本田宗一郎などの例を多用しているのも、読んでいて楽しいところ。

 諦めずに続けようとか、目標を持とうとか、決断をしようなど、実行に移したくてもどこから手をつけてよいか分からない、どのように発想を転換したらよいのか分からない、と迷っている場合など、考え方のヒントがたくさん載っていると思います。

 ワシが特に面白いアイデアだと思ったのは、言葉を言い変えてみようというところ。(レッスン8)。
 言葉を変えると気分が変わってくるという。

  腹が立つ → 目が覚めた
  絶望だ → 実現が遅れている
  失敗した → 学びがあった
  失った → 探している

 嫌な気分が少し緩和されないだろうか。
 逆に、いい気分を更に増幅させることも出来る

  とてもいい → 最高だ
  ラッキーだった → 信じられないほど恵まれている
  おいしい → 究極の味だ

 自分一人の脳味噌では考え付かない限界を越えて行くことが出来る、こういうのが本を読む面白さですな。


禅的生活のすすめ
2005年08月12日 (金) 22:06 | 編集
あなたに平和が訪れる禅的生活のすすめ―心が安らかになる「気づき」の呼吸法・歩行法・瞑想法あなたに平和が訪れる禅的生活のすすめ―心が安らかになる「気づき」の呼吸法・歩行法・瞑想法
(2005/02)
ティク・ナット ハン

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禅的生活のすすめ」(ティク・ナット・ハン/アスペクト)読了しました。

 著者は日本ではあまり有名ではありませんが、欧米では著名な宗教指導者の一人だそうです。
 ベトナム戦争を経験し、暴力に平和的に対処する奉仕グループをつくり、アメリカで和平提案のスピーチをしたために、帰国不可能となってしまいました。
 現在はフランスやアメリカを中心に活躍しています。

 「個人の生活は地球の裏側の戦争と繋がっている」という天童荒太の小説のテーマとも相通じる内容が、非常に深く掘り下げられていて、興味深いです。

 世界に平和と非暴力を実現するには、まず個人が平和で幸せでなければならないと説きます。
 では、現代人がどうしたら心に平和を取り戻せるのでしょうか
 その実践的な方法について書かれているのが本書です。

 方法とは呼吸法。

 まったく難しいことはなく、ただゆっくりと吸ってゆっくりと吐き出すだけなのですが、その動作をするときに何を考えながらするのかってのが大切なのです。
 これは通勤時や、皿を洗っている時でも実践できることで、実際これをするととても楽になります。
 自分自身の中にある怒りや暴力の種をみとめ、それを別なものに変えてゆくのです。

 
『非暴力の実践を始めたばかりのころは、非常に難しく感じられるかもしれません。暴力は自分の周囲のいたるところにあると気づくからです。自分自身の意識の中にも、怒りや恐怖や憎しみの種があるのです。自分の中に大きな苦しみの塊があるのを感じ、心の中の怒りや恐怖、自分に向けられた暴力を、別のものに変えることなどできないと思うかもしれません。私たちの多くは、まさにそうした状態にあります。私たちは長いあいだ、なすすべもなく自分の中に暴力を蓄積させてきました。自分の苦しみにどう対処すればいいかがわからなければ、鬱憤や不満は周囲の人々に吐き散らされます。私たちは自分自身の苦しみの被害者ですが、それをどう扱えばいいかわからないために、自分も苦しむと同時に他人も傷つけているのです。私たちは一人一人、自分の痛みに責任をもち、その痛みを変える努力をしなくてはなりません。それが自分自身と、周囲の大切な人々を救うことになります。』 (p.23)


 自分に向けられた暴力は、相手の中にある恐怖や誤解が原因であり、それを理解できるようになれば、相手に暴力で報復しようという気は起きなくなる。
 取り乱さず、まず呼吸法で自分を落ち着かせ、相手の中にある恐怖や誤解を見きわめてそれを取り除く手助けをする、それが非暴力の実践なのです。

 自分と同じように相手も苦しんでいる。
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