2007年04月18日 (水) 22:03 | 編集
![]() | 憲法九条を世界遺産に 太田 光、中沢 新一 他 (2006/08/12) 集英社 この商品の詳細を見る |
「憲法九条を世界遺産に」(太田光・中沢新一/集英社新書)読了。
憲法改正論議が盛んなご時世の中、第九条は変えないほうがよい、いっそ世界遺産にしてしまおう、っつー話。
爆笑問題の太田光が、ちゃんと中沢新一と対等に会話できるレベルである、・・・ように読める内容なのですが、単に中沢新一が太田光のレベルに合わせているだけなのか?
最近話題になっている、中沢新一とオウム真理教の問題なども、ちらりと言及されますが、本当にチラリだけ。
ま、「憲法九条を世界遺産に」という対談なのだから。
憲法九条がおかしな法律である、ということは二人とも重々承知していて、それをわかりつつ、それでもこれを守り続ける事に意義を見出すという主張。
読んでいると、ふんふんと頷けるし、ワシも改正はしなくてよいと思うのですが、この主張の微妙なニュアンスをたくさんの人に伝え、理解してもらえるのだろうか・・・?・・・これが一番難しいところでしょう。
読んでいて面白かったのは、アメリカ建国精神がアメリカ先住民の平和思想の影響を受けていて、更にそれが、日本の憲法にも影響を与えたのだという、いかにも中沢新一チックな話。
地中深く埋まっていて、それまで気がつかなかった物事の関連性を、無理やり穿り返してみせつける。さらに、場合によってはあんたが強引に繋げたんじゃないか!、とすら思えるような主張。
ワシはこれを「中沢節」とよんでいるのですが。
アメリカ先住民の思想が、建国宣言に影響を及ぼし、その精神の中のかすかに残ったものが日本国憲法に生きている。それが日本民族の精神性と深い共鳴をもってきた。そう考えれば、日本国憲法のスピリットとは、一万年の規模を持った環太平洋的な平和思想だといっていい。だから、決して新しいものではないのです。(p.135)

