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黒澤明の遺言
2012年05月04日 (金) 21:41 | 編集
黒澤明の遺言黒澤明の遺言
(2012/02/16)
都築 政昭

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 「黒澤明の遺言」(都築政昭/実業之日本社)読了。

 映画監督・黒澤明の発言を年代順にピックアップし、解説をつけたもの。

 見開き右側に黒澤明の言葉、左に解説で、非常にコンパクトです。

 じっくり読んでもよし、パラパラ拾い読みしてもよしという感じです。

 黒澤ファンにとっては特に目新しい記述はないですが、彼がどんなことを考えていたのかざっくりと知りたいという入門者にはちょうど良い本だと思います。

 

 無から創造できるはずがない、故に
 創造というのは記憶ですね。(p.26)


 

 映画は考えさせるようには出来ていない。
 感じさせるように出来ているのである。(p.66)



 黒澤監督は完ぺき主義者という印象が一般的で、たしかに、
 

 ものを創る人間で
 完全主義者でないやつがいるかよ。(p.116)


 という発言をしています、が、一方で、

 「登場人物が本当に生きた人間に描かれていたら、その人間たちが、それぞれの主張をするわけですね。予定したように話が進まないんです。川の流れのようにくねくね曲がるし。でも、そういう不思議な展開をしたところが、自然で、見ている方には大変面白い」(p.43)



 とも、語っていて、こういう完璧追求とある程度の偶然性を受け入れていくダイナミックさの融合が黒澤映画の魅力となっているのでしょう。

 脚本も、あらかじめプロットを決めるのではなく、最初から書き始めて、キャラクターをどんどん自由に動かしていくのだそうです。

 これを読むと、もう一度黒澤映画を観直したくなります。




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