こんな本を読みました。
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日本人のための新「幸福論」
2012年08月16日 (木) 21:55 | 編集
日本人のための新「幸福論」: 「NOと言える人」の時代が来た日本人のための新「幸福論」: 「NOと言える人」の時代が来た
(2012/04/06)
田原 総一朗、佐藤 優 他

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 『日本人のための新「幸福論」』(田原総一郎×佐藤優×宮崎学/三笠書房)読了。

 3.11の東日本大震災以来、巷では「悲観論=不幸論」が溢れている。
 しかし、「執拗に、そして、おもしろがって取り組めば、方策は出てくるものだ。」と田原氏は言う。

 というわけで、いま日本で起きていることについて、話が面白くなりそうな三人で激論を闘わせようという趣旨の本です。
 「激論」という割には、三人の意見はほぼ一致しているようで、対立というのはない平和な論戦ですが、話の中身はなかなか面白いものでした。

 例えば反原発というのは、ただの金持ちのおもちゃだという。
 電気料金が三倍になっても困らない連中が言っていることで、デモをしたところで世の中は変わらないという。
 デモに行く暇があったら、労働をして物を作り、学生は勉強をし、世の中を変えたければ、選挙に行けばよい。
 議会を通じて実現できることなのに、デモなどで群集心理がわき起これば、ファシズムの土壌が作られ、非常に危険である、とのこと。

 また、「がんばろう!日本」というキャッチフレーズも無意味だという。
 「がんばる」のは単なるプロセスであって、目標を伴っていないと意味を持たない。
 反原発をがんばるのか?、再稼働をがんばるのか?
 
 プロセスに比重を置きすぎると「目的はさておき頑張っている」ということが重視され、それは単なる自己満足になってしまう。
 この現象は、がんばってはみたものの結局世の中何も変わらなかったという、六十年代の学生運動と似ている。
 体制を打倒するというスローガンはあっても、打倒した後どうするというビジョンがなかったというわけです。
 これを宮崎さんは「壮大なゼロ」と表現しています。

 この辺を読んでいると、こういう空虚な「がんばり」は日本人の特徴なのかな、とちょとゾッとします。
 少し前に読んだ特攻隊の話、「永遠の0」を思い出してしまう。
 若者に無理やり特攻を志願させるのはまさに究極の「がんばり」なのですが、そのがんばってどんどん人を死なせた後で、いったい何が残るのか?何が目標なのか?
 戦争に負けるのはもう分かり切っていたのに。
 結局、ただ「目的はさておき頑張っている」。

 「がんばる」のはよく考えてからじゃないと駄目です。

 そして話は、一人ひとりが今までより働いて、物を作ることが復興につながるという、非常にシンプルな話にたどり着きます。
 破壊された以上、新しく創るほかなし。
 労働がこれまで以上に価値を持つ世の中になる。
 このとき大切なのは、株取引やFXなどのマネーゲームによる単なる金儲けと、物を生産することによる金儲けとをごっちゃにしないことだという。

 とにかく、真面目に働こう。



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