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下流社会 新たな階層集団の出現
2006年03月30日 (木) 17:18 | 編集
下流社会 新たな階層集団の出現 (光文社新書)下流社会 新たな階層集団の出現 (光文社新書)
(2005/09/20)
三浦 展

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下流社会 新たな階層集団の出現」(三浦展/光文社新書)読了。

 現在、「日本社会は階層格差が広がっている」っつー話はよく聞き、またTVなどでも取り上げられることですが、それを詳しく分析しているのが本書。

 2004年9月、日清食品の社長はこう述べたのだそうです。
 「今後の日本人は年収700万円以上と400万円以下に二極化する。700万円以上の消費者向けに高付加価値の健康志向ラーメンを、400万円以下の消費者向けに低価格商品を開発する」

 もうすでに、格差社会を前提に世の中は動き出している、と考えるべきなのでしょう。
 
 ただ、作者は単に経済的な面ばかりをついてくるわけではなく、「下流」には意識の問題も大きいという。
 TVもパソコンもみんな持っていて、そこそこ豊かに暮らしていける世の中で、では「下流」とは何か?
 

 中流であることに対する意欲のない人、そして中流から降りる人、あるいは落ちる人、それが「下流」だ。(p.6)



  「下流」とは、単に所得が低いということではない。コミュニケーション能力、生活能力、働く意欲、消費意欲、つまり総じて人生への意欲が低いのである。その結果として所得が上がらず、未婚のままである確率も高い。そして彼らの中には、だらだら歩き、だらだら生きている者も少なくない。その方が楽だからだ。(p.7)



 また、「自分らしさ」という概念に、あまりにとらわれている人が多い、という指摘もしています。
 「自分らしさ」を求めることが何よりも大切で、そのために、嫌いなことはしない、自由に気ままに生きる、という生き方がフリーターなどの非正規雇用につながり、生活のレベルを低下させてしまう。

 さらに具合の悪いことに、階層というのは流動化せず、固定してしまうのだという。
 一流大学や一流企業などで、上流は上流と出会い、結婚し、その子供に高いレベルの教育を受けさせ、そこでまた上流と出会う。
 なんとも馬鹿げた話だが、実際にそういう傾向があるのだという。
 最初は単なる「傾向」というだけのものでも、どんどん階層差が開いてゆけば、それだけ違う階層の若者が出会ったりコミュニケーションしたりする機会が減ってゆくのは想像できる。

 格差が広がる時、一番かわいそうなのは子供です。
 最初から家庭教師だの雇ってもらえる子がいる一方で、どんなに頑張っても経済的な理由で進学できない子もいるっつー現実は問題なのだ。

 いろいろ考えさせられる本ですが、自分は現在「上」・「中」・「下」のどの辺にいるのかなー、とか考えると、暗澹たる気分になってくるな。
 今より少しでも上昇できるようにがんばろー!


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