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美は時を超える 千住博の美術の授業2
2007年01月08日 (月) 17:44 | 編集
美は時を超える 千住博の美術の授業 美は時を超える
千住博の美術の授業2

千住 博 (2004/12/14)
光文社

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 「美は時を超える 千住博の美術の授業2」(千住博/光文社新書)読了。

 本書はNHKテレビ「人間講座」のテキストをわずかに加筆したものだそうです。

 アルタミラの洞窟壁画から始まり、モネ、北宋南宋時代の中国絵画、日本美術、アメリカのハドソンリバー派の絵画、そして現代美術へ。

 実際に絵を描いている画家ならではの視点で、様々な分析を行っている点が実にエキサイティングです。

 モネは屋外で描いた印象派の画家というのが一般のイメージですが、千住さんは画家としての己の視点で、モネはアトリエの画家だったのではないかと看破します。

 本当に屋外だけで描き上げると、絵はこういう表情ではなくなるものです。もっと生々しいリアリティーが迫ってくるように実際の色に近くなります。彼の睡蓮の絵は、必ずしも屋外制作によって感じられる実際の色に近いとは私は思いません。(p.42)


 そして、晩年のモネがどのような境地に到達したのか
 読んでいて興奮します。

 後半、写真家の杉本博司さんの蝋人形を撮影したシリーズの見方には、本当に驚かされました。
 「こんなのどこがいいのか分からない」とずっと思っていたのですが、千住さんの解説でワシは何も見ていなかったってことに気づかされました。
 美術というのはつくづく、見る側の力量が試されるものなのだなぁと痛感っ
 そうだ、写真の真髄とはズバリ「他者を生かして、結果的に自分が生きる」という姿勢なのだ。
 これは生け花、陶芸、日本料理などどれにも通じる、実に日本的な姿勢であるという。
 立ち読みでもいいので191ページから198ページあたりを是非とも読んでみていただきたいっす。

 ちなみに千住博さんの公式webサイトはこちらです。
 http://www.hiroshisenju.com/
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