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ウェブ進化論
2007年03月04日 (日) 22:49 | 編集
ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる
梅田 望夫 (2006/02/07)
筑摩書房

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 「ウェブ進化論」(梅田望夫/ちくま新書)読了。

 グーグルやアマゾンなどを例にとり、どんどん移り変わっていくWebの世界の最先端が今どうなっているのか、またこの先何が起ころうとしているのかを、分かりやすく教えてくれる書物です。
 最近よく聞く「Web 2.0」だとか「ロングテール」だとかいう言葉の意味も納得の解説っす。
 単なるパソコンとインターネットの世界だけじゃなく、広い意味での世の中の仕組みが変わっていくであろうという予感みたいなものが、漠然とですが、描けるようになりました。

 「こちら側」と「あちら側」というキーワードでネットの世界を見てゆく切り口がとても分かりやすいです。
 「こちら側」の代表がPCにインストールするソフトを作っているマイクロソフトであり、「あちら側」の代表が検索エンジンのグーグルであります。
 この「あちら側」にあるグーグルという企業が、いかに凄いのかってことが、詳述されてます。

 「グーグルの何が凄いのかということをほとんどの人がよくわからない。グーグルは、目に見える製品、手で触れる製品を作っていない。ネットの世界を深く経験したことのない人には、その実態を想像することすら難しい会社なのである。」(p.049)


 グーグルについて勉強し、Webの未来像をなんとなく思い描けるようになった後は、「Web2.0」についてです。
 では「Web2.0」とはなんぞや?

 「ネット上の不特定多数の人々(や企業)を、受動的なサービス享受者ではなく、能動的な表現者と認めて積極的に巻き込んでいくための技術やサービス開発姿勢」(p.120)


 であるという。
 例えばこのブログも「Web2.0」ですな。
 自分の表現を人に届けるという行為は、ほんの数年前までは一握りの人にしかできない特権的なものでした。
 表現と発信のコストが恐ろしく高かったのです。
 本を出したりTVに出たりできるのはほんのわずか。
 それが変わってきたのだ。
 現在の「Web2.0」を眺めるのに重要なキーワードが「不特定多数無限大」。

 「ネットやブログを巡る論説の多くに、不特定多数無限大の参加は「衆愚」になるはずだという根強い考え方がある。そしてそれは、これから終章にかけて詳述する「ネット上の「不特定多数無限大」を信頼できるかどうか」という問題提起と密接に関連している。」(p.1480)

 「ネット上にあるコンテンツの大半はクズである」という意見があります。
 しかし、検索エンジンを始めとしたテクノロジーの進歩によって、「玉石混交」の中から「石」をふるいわけて「玉」を見出す技術が進化しているのだという。
 「総表現社会」と言える今の世の中からどのような才能が生まれ、「総表現社会」はどう変化してゆくのでしょうか。
 梅田さんは序章でこのように書いています。

 「これから始まる『本当の大変化』は、着実な技術革新を伴いながら、長い時間をかけて緩やかに起こるものである。短兵急ではない本質的な変化だからこそ、逆に、ゆっくりとだが確実に社会を変えてゆく。『気がついたときには、色々なことがもう大きく変わっていた』といずれ振り返ることになるだろう」(p.026)


 梅田さんは本書の執筆にあたり「オプティミズム(楽天主義)」を意識していたそうです。
 本書を読めば、これから起こる大変化に立ち会えることの幸運にわくわくしてくること請け合いです。
 ああ、願わくば「玉」の方に、ころーんと入れますように!
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