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最強の狙撃手
2008年10月25日 (土) 21:54 | 編集
最強の狙撃手最強の狙撃手
(2007/03)
アルブレヒト・ヴァッカー

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 「最強の狙撃手」(アルブレヒト・ヴァッカー/原書房)読了。

 アマゾンで「極大射程」を検索したら、関連する商品っていうんですか、何冊かの本が自動的にリストアップされていまして、その中にあった一冊です。

 第二次大戦の東部戦線に従軍した実在のドイツ軍兵士、ヨーゼフ(通称ゼップ)・アラーベルガーを主人公にした、ノンフィクションです。

 ゼップは1943年7月初めに東部戦線に出征し、終戦まで戦い続けた後、捕虜になるのを恐れ歩いて故郷に帰り着きました。
 スターリングラードはすでに陥落し、圧倒的な勢力で攻めてくるソ連軍に対し、壊滅的な打撃を被りながら撤退に次ぐ撤退を繰り返す、凄惨な戦闘を奇跡的に生き延びるのです。

 狙撃兵について冷静に分析しているような内容ではなく、ゼップの悲惨極まりない個人的戦争体験をリアルに描いた作品です。
 読んでいて気分が悪くなるような描写が続き、覚悟してない人が読んでしまう恐れがあるため、引用するのも憚られるほどです。
 戦争中の暴力の嵐というのは戦闘の最中だけではなく、民間人や捕虜への虐待などに向かった時にさらに酷さを増します。
 本当に考えられないようなことを人間が人間に対してしてしまう。

 たまたま主人公が狙撃兵であったというだけで、本書の本当の主役は戦争という集団発狂の狂気そのものという印象が残ります。
 また、貴重な写真が多数掲載されており(損壊した死体も多数)、説得力を増しています。

 娯楽や暇つぶしで読むというのには不向きですが、戦争の悲惨さを学ぶよい教材であると思います。
 こういう本を読書感想文の課題図書にすべきじゃなかろうか。
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