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深海のYrr
2008年12月19日 (金) 22:58 | 編集
深海のYrr 上 (1) (ハヤカワ文庫 NV シ 25-1) (ハヤカワ文庫NV)深海のYrr 上 (1) (ハヤカワ文庫 NV シ 25-1) (ハヤカワ文庫NV)
(2008/04/23)
フランク・シェッツィング

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 「深海のYrr」(フランク・シェッツィング/ハヤカワ文庫)読了。

 全三巻の長い小説。
 長さを感じさせない面白さでした。
 これだけ長い小説なのに、ドイツ本国では200万部以上売り上げたということですが、確かによくできてます。

 ノルウェー沖で大量発生した新種のゴカイ(沙蚕)という生物が、メタンハイドレートの層を掘っているのが発見される。
 カナダでは船舶をクジラやシャチが襲う事件が発生。
 その他、同時多発的に世界中の海で異常事態が次々と起こります。
 前半は、世界中の科学者がその原因を突きとめてくという科学的謎解き、後半はその原因に人類がいかに対応してくかという展開です。

 科学的蘊蓄の数々が興味深く、話に飽きそうになるとスペクタクルな事件が起き、お約束のように環境破壊に対する警鐘あり、最終的には人類の存在とは何か、「知性」とは何かという非常に深いテーマまで掘り下げられてゆきます。

 現代の文明というのがいかに脆いものかっつーのがよくわかります。
 我々が当然の事として享受している便利な生活は、危うい微妙なバランスの上に成り立っており、そのバランスがちょっとでも崩れると、あっという間に機能不全に陥ってしまうのです。
 本書では人類に次々に大災害が襲ってきますが、話に没頭していると、「現実にいつ起こってもおかしくないわな」という気になってきてしまう。

 マイクル・クライトン的な、うまい書き方をされていて、とくにクライマックスは圧倒的な迫力で一気に読ませます。
 ハリウッドでの映画化が決定しているそうで、さもありなんという感じです。
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