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青空のむこう
2009年08月29日 (土) 21:37 | 編集
青空のむこう青空のむこう
(2002/05)
アレックス シアラー

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 「青空のむこう」(アレックス・シアラー/求龍堂)読了。

 交通事故で死んだ少年ハリーが、「あの世」で目覚めます。
 死んだ人は、そこからてくてく歩いて、「彼方の青い世界」という場所に行くらしい。
 が「この世」に未練を残しているハリーは、どうしても「彼方の青い世界」に旅立つ決心がつきません。
 「あの世」にもう150年近くいるアーサーという少年と知り合いになったハリーは、アーサーの案内で「この世」に舞い戻ります。
 僕が死んだあと友達や家族はどうしているのだろう
 そして、事故にある直前に喧嘩した姉のことが気がかりです・・・。

 話はストレートで、ありがちで単純なのですが、なぜか強く胸をうたれます。

 人は、自分を直接見ることができません。
 鏡や写真を使って、間接的に見るだけです。
 同じように、自分のいる場所から、自分のいる場所を見ることができません。

 ハリーは、死に、幽霊としてこの世に舞い戻ることによって、自分の生きている(いた)世界、自分の人生をはじめて見ることができたのです。

 読者は読み進みながら、このハリーの「死の世界から眺める」→「生の世界」という視線を共有し始めて、いつの間にか自分の人生を見つめなおすのでしょう。

 観察する場所がずれることによって、いかに多くのものが見えてくるものか、驚くばかりです。

 何人かの盲人がゾウを触って、それぞれがゾウについて説明する話を思い出します。
 触った場所によって、「木の幹のようだ」、「ただの紐だ」、「団扇だ」、「槍の先だ」など、ばらばらの感想を述べます。
 これらの観察結果をまとめて、ゾウの姿を再現するのは不可能です。

 我々もまた、自分のいる場所から観察した結果だけを正しいと信じて、世の中や自分の人生を分かったようなつもりになっているだけ、なのかもしれません。



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2013/12/30(月) 18:18 | | #[編集]
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