こんな本を読みました。
読んだ本の紹介・感想・メモです。 画像をクリックすると Amazon.co.jp で本を購入できます。
信長の棺
2009年10月04日 (日) 21:36 | 編集
信長の棺〈上〉 (文春文庫)信長の棺〈上〉 (文春文庫)
(2008/09/03)
加藤 廣

商品詳細を見る

 「信長の棺」(加藤廣/文春文庫)読了。

 本能寺の変の知らせを安土城で知った、家来の大田牛一。
 実は、信長が本能寺に出発する前に、極秘に五つの木箱を託されていたのだった・・・。
 亡き信長の伝記「信長公記」の筆者大田牛一が、発見されていない信長の遺体の謎に迫る、という、歴史ミステリーです。

 秀吉が織田家一族を差し置いて、大徳寺で勝手に挙行した葬儀は全くの茶番劇だった。肝心の信長さまの棺の中は、ご遺骨不明のまま、代わりに焼いた木像の木灰だったという。(上巻 p.105)

 本能寺焼失後、光秀の娘婿の明智左馬助が数日の間、現場に留まり、徹底して信長さまの御遺骸を探し続けたと聞いた。(上巻 p.122)



 本能寺から信長と森蘭丸他数人の従者の遺骸が見つかっていないというのは、事実で、日本史最大のミステリーとも言われていることなのだそうです。

 話が多少脱線しつつ進み、テンポがいまひとつな感じがありますが、遺体の謎以外にも、本能寺の変そのものの真相、関係者の行動や思惑など、「なるほど、こういうことか」と、パズルのピースがぴたぴたとはまっていく快感が味わえ、久しぶりに読んだ歴史小説で、非常に楽しめました。

 信長びいきの主人公大田牛一と信長に批判的な登場人物たちとの、信長の評価をめぐる議論など、信長という人物を多面的に分析していて面白いです。
 それぞれの人の見方や感じ方によって、同じ出来事がまったく違った意味を持っていくる。
 歴史を記述することの難しさに懊悩する牛一は、作者の姿でもあるようです。

 ほとんどの人物描写はあっさりしているのに対して、秀吉の生々しい存在感が突出しているのですが、この次に出た本が秀吉の本であったということで、納得。



ブログランキングに参加しています。
人気ブログランキングへ
関連記事
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL :
コメント :
パスワード :
秘密 : 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
Powered by . / Template by sukechan.